1713年「大宜味長稔」が航海中風雨に逢い、古見の浦に避難した際「ブナレマ」という美人に魅了された。
いよいよ出帆となると二人の別離の焔は胸中にたぎり、生木をさき折るが如く裂かれ、長稔は後髪をひかれる思いで船中の人となる。
長稔の胸中にたぎる焔は遂に爆発して悲惨なメロディーとなって涙と共に謡い出されたと伝えられている。
古見ぬ浦ぬ八重嵩
八重重び美与底
何時ん見欲しゃばかい
桜花ぶなれーま
梅ぬ花女童
何時ん花ゆさかい
袖振らば里之子
沈伽羅ぬ匂いしゅーる
何時ん染まる匂い
女童ぬ想いぬ
愛しゃーまぬ情きぬ
何時んおーり語ら