殿様とは、船浮村の筆者役「石垣高端」のことである。
彼は頭がはげておりお前は大和の殿様の月代「平安時代の髪型」とそっくりだともてはやされ、ついにはニックネームとなり歌にまで謡われるようになったと言い伝えられている。
この歌は、 1817年頃 「石垣高端」と彼の賄女 「カマド」 美人との恋愛事情をよく知り尽くし、当時大和歌の名人と誉めはやされていた 「石垣用典」であると島の古老は伝承している。
浮世に名とぅたる 恋ぬ氏神
祖納ぬ殿様 ばんどぅやゆる
カマドマぬくとぅば思いどぅ
船浮に行くよば
殿様思いぬ カマドマ抱きぶしゃでぃ
立ちんびりんぶらるぬよ
イラヨいまぬよ
立ちんびりんぶらるぬよ
船浮村千秋万才
くばでぃさぬ 下にうりよ
しにぬやむけん ちぶしぬやむけん
立ち待ちぶだんよば